太陽系は約46億年前、銀河系(天の川銀河)の中心から約26,000光年離れた、オリオン腕の中に位置。
1941年中国生まれ。中国革命戦を経験し1953年に日本帰国。中国問題グローバル研究所所長。筑波大学名誉教授、理学博士。中国社会科学院社会学研究所客員研究員・教授などを歴任。著書に『裏切りと陰謀の中国共産党建党100年秘史 習近平 父を破滅させた鄧小平への復讐』、『ポストコロナの米中覇権とデジタル人民元』、『激突!遠藤vs田原 日中と習近平国賓』、『米中貿易戦争の裏側 東アジアの地殻変動を読み解く』,『「中国製造2025」の衝撃 習近平はいま何を目論んでいるのか』、『毛沢東 日本軍と共謀した男』、『卡子 中国建国の残火』、『ネット大国中国 言論をめぐる攻防』など多数。
記事一覧
- 岸田首相訪印、5兆円でモディ首相の心を買えるとでも思っているのか?
岸田首相はインドを訪問しモディ首相に5兆円の提供を約束したようだが、そんなことでインドの心を買えると思う前時代的発想が浅ましい。モディはプーチンとだけでなく、習近平とも仲が良いことを知らないのか。
- ウクライナ戦争停戦はウクライナのNATO加盟暫時放棄しかない
獰猛な前世紀の暴君プーチンの刃からウクライナの国民を救うには、たとえ暫時でも、ウクライナがNATO加盟を放棄するしかない。もともと中立だったウクライナに自己利益でNATO加盟を強要したのはバイデンだ。
- ウクライナを巡る「中露米印パ」相関図――際立つ露印の軍事的緊密さ
国連安保理の対露制裁も国連総会緊急特別会議での対露非難決議も、中国とインドは棄権した。インドはロシアから武器を購入し、露印は軍事的に緊密だからだ。「日米豪印」対中包囲網クワッドの危うさが表れている。
- 習近平が描く対露【軍冷経熱】の恐るべきシナリオ
習近平はプーチンの軍事行動には同調しない代りに経済的には徹底してロシアを支援する。だから国連での対露経済制裁決議では棄権した。習近平の対露【軍冷経熱】戦略は、アメリカの対中包囲網を弱体化させるか?
- 中露間に隙間風――ロシアの軍事侵攻に賛同を表明しない習近平
中露蜜月にヒビが入り始めた。中国ではウクライナの惨状とゼレンスキー大統領の悲鳴を繰り返し伝えている。欧州を巻き込んだ一帯一路と中欧投資協定を国家戦略とする習近平にとって、NATOとの対立は避けたい。
- バイデンに利用され捨てられたウクライナの悲痛
2月24日、CCTVの画面に大きく映し出されたウクライナ大統領が悲痛な声で叫んでいた。バイデンは昨年12月7日のプーチンとの会談後「戦争になっても米軍は派遣しない」と言っていたと解説委員が強調した。
- 習近平には恐怖!――ウクライナの二つの「独立国家」承認はウイグル族の独立を刺激
ウクライナから分離独立していた二つの自称「人民共和国」をプーチンが承認したことは、習近平にとっては恐怖に近いほど手痛い。新疆ウイグル自治区の独立を認めるのと同じ構図になるからだ。
- なぜアメリカは「ロシアがウクライナを侵攻してくれないと困る」のか
ロシアがウクライナを侵攻してくれると、アメリカにはいくつものメリットがある。アフガン撤退で失った信用を取り戻すと同時にアメリカ軍事産業を潤すだけでなく、液化天然ガス輸出量を増加させアメリカ経済を潤す。
- 習近平はウクライナ攻撃に賛同していない――岸田内閣の誤認識
岸田首相はプーチンに対しウクライナ侵攻反対を唱え、それを「中国とは逆のメッセージを出した」と表明したが、習近平はウクライナ侵攻には賛同していない。中露蜜月以上に中国とウクライナの蜜月に注目すべきだ。
- モスクワ便り―ウクライナに関するプーチンの本音
習近平との面談後のプーチンに関して、クレムリンに近いモスクワの友人から非常に信頼のできる便りがあった。ウクライナへの武力侵攻の有無とともに、マクロンやバイデンに対するクレムリンの考え方をご紹介したい。
- ハイテク北京冬季五輪と中国の民間企業ハイテク産業競争力
中国は北京冬季五輪を「ハイテク冬季五輪」と位置付けてハイテク産業とクリーンエネルギーをアピールしているが、中国の民間企業のハイテク産業研究開発力と、それを支える「日本の貢献」を察する。
- 中国が崩壊するとすれば「戦争」、だから台湾武力攻撃はしない
中国共産党政権が崩壊するとすれば、最大のきっかけは「戦争」だ。だから台湾政府が独立を宣言しない限り、習近平は絶対に台湾を武力攻撃はしない。軍事演習は独立派への威嚇と国内ナショナリストへのガス抜きだ。
- 習近平三期目は異例ではない――鄧小平神話から脱却せよ
今年秋に開催される第20回党大会で習近平の三期目が決まるが、建国以来の中国の動きから見れば異例ではなく、むしろ鄧小平個人の指名による江沢民と胡錦涛政権だけが異例だった。鄧小平神話が目を曇らせている。
- テスラEV「新疆ウイグル自治区ショールーム新設」と習近平の狙い
テスラが昨年末、新疆ウイグル自治区にEVのショールームを開設し、ウェイボーで「2022年、新疆EVの旅に出よう」と書いたことが話題になっている。背景には習近平の新疆スマートシティ構想という戦略がある。
- 二階元幹事長が最高顧問を務める日中イノベーションセンターと岸田政権の経済安全保障との矛盾
岸田政権は経済安全保障を強調しているが、自民党の二階元幹事長は2019年に日中イノベーションセンターを設立して中国への情報提供を促進している。日本の対中姿勢は矛盾しており、自公連立政権は親中過ぎる。
- ウイグル自治区トップ交代、習近平の狙いは新疆「デジタル経済と太陽光パネル」基地
昨年12月25日、新疆ウイグル自治区の書記に広東省の馬興瑞省長の就任が決まった。深圳をハイテク都市にした馬興瑞の辣腕を、今度は新疆で発揮させ、アメリカから制裁を受けている分野を逆手に取っていく戦略だ。
- 人民日報の歴史決議解説シリーズの一つに習近平の名がないことを以て「路線闘争」とする愚かさ
人民日報は12月8日から習近平による「歴史決議」の解説を連載している(現在13回目)。その中の一つに習近平の名前がなかったことを以て「路線闘争」だなどとする分析が日本で流行っている。真相を追跡する。
- 中央経済工作会議「習近平重要講話」の「三重圧力」に関する誤解と真相
8日から中共中央政治局が開催した中央経済工作会議で習近平が問題点を「三重圧力」として警告した。これに関して日本の某氏が「習近平体制転覆の可能性」と書いたので一部混乱を招いているようだ。
- 彭帥さん、告白文を書いたことを認め、「性的侵害」を否定:シンガポール紙に肉声と動画
19日、上海に行き自由行動をしていた彭帥さんは、突然シンガポール紙の取材を受け、ウェイボーに告白文を書いたことを認めた上で「性的侵害ではない」と主張した。その動画に基づいて真相を再考察する。
- 『中国の民主』白書と「民主主義サミット」
北京冬季五輪ボイコットと民主主義サミットに合わせたように、中国は『中国の民主』と『アメリカ民主の状況』という白書を発表した。2008年の北京五輪時にも中国は民主白書を出している。サミットの対中効果は?
- 中国に最も痛手なのは日本が外交的ボイコットをすること
米英豪加などファイブアイズ国家が外交的ボイコットを表明したが、IOCと共同で173ヵ国が国連決議で北京冬季五輪を支持表明しており中国は強気だ。しかし日本がボイコット表明すれば中国には痛手だ。
- 北京五輪ボイコットできない岸田政権の対中友好がクワッドを崩す
米国の北京冬季五輪外交的ボイコットに対し、岸田首相は同調していない。人権問題を制裁できる法制定も先送りし、超親中の林氏を外相に据えた岸田政権は対中友好満載だ。日本は又しても対中包囲網を崩壊させるのか。
- 安倍元首相オンライン演説を台湾はなぜ歓迎しないのか?
12月1日、安倍元首相は台湾で開かれたフォーラムにオンライン参加し講演した。しかし台湾ではあまり報道されず、むしろ批判が目立つ。台湾が中華民国の領土と位置付けている尖閣を日本の領土と主張したからだ。
- 習近平、「台湾統一」は2035年まで待つ
中国の台湾武力攻撃が近づいていると思う人が多いが、習近平は実は2035年まで動かない。それまでに福州と台北を高速鉄道でつなぐ計画を進めている。中国では≪2035年に台湾に行こう≫という歌が大流行だ。
- 女子テニス選手と張高麗元副総理との真相―習近平にとって深刻な理由
張高麗は習近平が固執して選んだチャイナ・セブンの一人だ。2012年春、私は天津で張高麗の芳しくない「秘密」を耳にしていた。バッハ会長にまで頼んで火消しに走る習近平の窮状と事件の真相を明らかにしたい。
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