ナレンドラ ダモダルダス モディ नरेन्द्र दामोदरदास मोदी Narendra Damodardas Modi 1950 9 17生 18代インド首相 前グジャラート州首相
「世のお母さんたちに言いたいわ。息子を溺愛するな!」
あの世でこう申しているのは、石川啄木の妻節子さんであります。2人は同い年。13歳で知り合って、19歳で結婚、共に26歳で死んだ。いまの年齢観に従えば、驚くほどの早死。と言って2人とも「不幸」とはいえない。それぞれに充実した人生を送ったといえるかも。いったいどんな人生だったか、駆け足ですがたどってみることにしましょう。節子さんのこの言葉の意味を理解するために。
2人が男女の関係になったのはおそらく15歳のとき。短歌で詩人の片鱗見せ始めた中学生(今の高校生)の啄木の下宿に、節子さんが短歌を教わりに足繁く通った結果そういうことに。事実を知った節子さんの父親は激怒。しかし「仲裂いて自殺でもされたら」と周りからなだめられ、晴れて2人は恋人同士に。でも啄木は節子さんに忠実ではなく、女遊びが大好き。結婚式当日も、東京から戻ってくるはずが、行き先不明で何週間。家には意地悪な姑がいて……と、節子さんにとって啄木との結婚はろくなもんじゃなかったわけです。
石川啄木。詩人としては紛れも無い天才ですね。
「才能あれば何でも許される、って勘違い男の典型ね!」
それでも節子さんは耐えた。なぜ? 啄木の才能に惚れていたから。「あんな不実な男とは別れちゃいなさいよ」との周囲の声に「わたしは愛の永遠性を信じたいの」とのたもうた。この言葉は「彼の才能を信じたいの」と同義。一家を支えるだけの稼ぎもなく、借金しては女遊びに使ってしまうロクデナシ。だが詩人としての才能だけはすごい。こういう男の妻になっちゃったからには、その才能に賭けるしかなかった。それで下手にブレーキかけないで、好きなように彼を泳がせた。結果的には彼女、日本文学史に名を残すことに。作戦大成功!
金欠の啄木を生涯支援した金田一京助
「何の楽しみもなく早死した感じだけどサ、そうでもないのよ」
それだけじゃない。彼女、やられっぱなしではなかった。そういうフシがいくつかあります。一つは啄木の有名なローマ字日記。そこには女遊びの詳細が書かれていた。啄木は死ぬ直前、日記を「焼くように」と指示。でも節子さんは焼かずに人手に渡した。女性との交渉の詳細が綴られ、啄木の悪行の動かぬ証拠。「愛着があって……」なんて節子さんは言ってますが、夫の名誉考えれば焼くべきもの。啄木も節子さんを甘く見過ぎた。もう一つは啄木の義弟(節子さんの実妹の夫)との浮気。これ、啄木の妹が認めているのでまちがいない。
函館にある一族が眠る墓。
「結婚するなら本人よりも母親見なくちゃダメよ」
啄木に詩の才能なかったら、心底ロクデナシ。散々人の世話になっておきながら、「一度でも我に頭を下げさせし人みな死ねといのりてしこと」なんて詩を書くんですから。さて、今日も元気な悪妻の皆さん。啄木の自分勝手な性格の原点は何だと思われますか。母親の溺愛です。溺愛必ずしも悪くないが、裏目に出るとこうなる。人間て世の中に絶対裏切らない味方がいると確信できると、人生で超強気になれる。この強気が悪く出ると、啄木になる。結婚相手を選ぶとき、母親の人柄、育てられ方にチェック入れて下さいね。あッ、もう手遅れか。
☆「ルンルン悪妻百科」は毎週金曜日更新
☆次回は谷崎潤一郎の妻松子
あの世でこう申しているのは、石川啄木の妻節子さんであります。2人は同い年。13歳で知り合って、19歳で結婚、共に26歳で死んだ。いまの年齢観に従えば、驚くほどの早死。と言って2人とも「不幸」とはいえない。それぞれに充実した人生を送ったといえるかも。いったいどんな人生だったか、駆け足ですがたどってみることにしましょう。節子さんのこの言葉の意味を理解するために。
石川節子夫人
2人が男女の関係になったのはおそらく15歳のとき。短歌で詩人の片鱗見せ始めた中学生(今の高校生)の啄木の下宿に、節子さんが短歌を教わりに足繁く通った結果そういうことに。事実を知った節子さんの父親は激怒。しかし「仲裂いて自殺でもされたら」と周りからなだめられ、晴れて2人は恋人同士に。でも啄木は節子さんに忠実ではなく、女遊びが大好き。結婚式当日も、東京から戻ってくるはずが、行き先不明で何週間。家には意地悪な姑がいて……と、節子さんにとって啄木との結婚はろくなもんじゃなかったわけです。
石川啄木。詩人としては紛れも無い天才ですね。
「才能あれば何でも許される、って勘違い男の典型ね!」
それでも節子さんは耐えた。なぜ? 啄木の才能に惚れていたから。「あんな不実な男とは別れちゃいなさいよ」との周囲の声に「わたしは愛の永遠性を信じたいの」とのたもうた。この言葉は「彼の才能を信じたいの」と同義。一家を支えるだけの稼ぎもなく、借金しては女遊びに使ってしまうロクデナシ。だが詩人としての才能だけはすごい。こういう男の妻になっちゃったからには、その才能に賭けるしかなかった。それで下手にブレーキかけないで、好きなように彼を泳がせた。結果的には彼女、日本文学史に名を残すことに。作戦大成功!
金欠の啄木を生涯支援した金田一京助
「何の楽しみもなく早死した感じだけどサ、そうでもないのよ」
それだけじゃない。彼女、やられっぱなしではなかった。そういうフシがいくつかあります。一つは啄木の有名なローマ字日記。そこには女遊びの詳細が書かれていた。啄木は死ぬ直前、日記を「焼くように」と指示。でも節子さんは焼かずに人手に渡した。女性との交渉の詳細が綴られ、啄木の悪行の動かぬ証拠。「愛着があって……」なんて節子さんは言ってますが、夫の名誉考えれば焼くべきもの。啄木も節子さんを甘く見過ぎた。もう一つは啄木の義弟(節子さんの実妹の夫)との浮気。これ、啄木の妹が認めているのでまちがいない。
函館にある一族が眠る墓。
「結婚するなら本人よりも母親見なくちゃダメよ」
啄木に詩の才能なかったら、心底ロクデナシ。散々人の世話になっておきながら、「一度でも我に頭を下げさせし人みな死ねといのりてしこと」なんて詩を書くんですから。さて、今日も元気な悪妻の皆さん。啄木の自分勝手な性格の原点は何だと思われますか。母親の溺愛です。溺愛必ずしも悪くないが、裏目に出るとこうなる。人間て世の中に絶対裏切らない味方がいると確信できると、人生で超強気になれる。この強気が悪く出ると、啄木になる。結婚相手を選ぶとき、母親の人柄、育てられ方にチェック入れて下さいね。あッ、もう手遅れか。
☆「ルンルン悪妻百科」は毎週金曜日更新
☆次回は谷崎潤一郎の妻松子
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”❏夫の病的女遊びで生涯苦しめられた貧乏くじ妻ー啄木の妻節子”(リブログ)
2017-08-28 21:41:49
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