太陽系は約46億年前、銀河系(天の川銀河)の中心から約26,000光年離れた、オリオン腕の中に位置。

 

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    2020年8月28日金曜日

    [惹句どんどん] ドイツの諺

     
    8月28日(金)7年半に及ぶ長期政権を築いた安倍総理が病気を理由に辞任。
     
     
     
    セージ(政治)

    ソーセージは

    (作る)途中を見るな


     
    ドイツの諺に、「セージ(政治)とソーセージは(作る)途中を見るな」というのがありますが、ハム・ソーセージ・ベーコン作りは、相当にグロテスクではあります。

    『実況 料理生物学』(小倉明彦著、文春文庫)より


    <もうちょっと解説>

    ■「ソーセージと法律(政策)は作る過程を見ない方がいい」

    どんなにきれいにまとまった良い政策でも、その立法過程(政治)は根回しなどで、醜悪であるということ(ドイツのことわざ)。

    https://matome.naver.jp/odai/2136092646433811201
    • 2020年8月25日火曜日

      [積読立読斜読] 『原民喜 死と愛と孤独の肖像』(梯久美子著、2018年)Ⅰ 死の章

       
       
      毎年8月になると太平洋戦争・原爆関係の書籍が目立つところに並びます。旧刊ですが岩波新書の『原民喜 死と愛と孤独の肖像』(梯久美子著、2018年)もその一冊でした。

      著者の梯さんは1961年生まれ。編集者を経て2005年『散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道』でデビュー(同作が大宅壮一ノンフィクション賞を受賞)。作家としてはデビューが遅いのですが、他のノンフィクション作家が取り上げない題材を丹念な取材で佳作に仕上げる腕力は落ち着いた風貌からは想像できません。

      というわけで「原民喜」の評伝だからという理由よりは、確かに原爆文学者としては著名な原民喜ですが、ノンフィクションに仕立て上げるほどの大量の作品を残しているわけではなく、文壇とは少し距離を置いた作家生活だったのでエピソードも少ないであろう寡作の作家を梯さんが採り上げ書いている、というところに興味を持っての読書です。

      本新書は3部構成。原民喜のエッセイ中にある言葉から章立てされてます。

      P30
      「私の自画像に題する言葉は、死と愛と孤独、恐らくこの三つの言葉になるだろう」と書いている。
      原の人生は、死の想念にとらわれた幼・少年期があり、妻の愛情に包まれた暮らした青年期があり、広島での被爆をへて、孤独の中で書き続けた晩年の日々があった。

      Ⅰ 死の章

      Ⅱ 愛の章

      Ⅲ 孤独の章


      第1章「Ⅰ 死の章」は誕生から1924(大正13)年18歳で慶應の文学部予科に入学するまでを描いています。「死の章」とあるのは軍都・広島で軍部用達の裕福な繊維商店に生まれた原が、父の死、姉の死、で世界から引き裂かれ、極めて内向的な生活を送る様を描いています。文才を認められ同人誌に投稿する過程で、「文学は原が世界とつながることのできた最初の、そして唯一の回路だった」(P78)、そこから少しづつ世間に目が開かれていきます。


      あとがきで梯さんは原民喜を題材にした理由を述べています。

      P274
      私は、本書を著すために原の生涯を追う中で、しゃにむに前に進もうとする終戦直後の社会にあって、悲しみのなかにとどまり続け、嘆きを手放さないことを自分に課し続けた原に、純粋さや美しさだけではなく、強靭さを感じるようになっていった。

      <著者紹介>

       

      梯久美子(かけはし くみこ)
      ノンフィクション作家。1961(昭和36)年、熊本市生まれ。北海道大学文学部卒業後、編集者を経て文筆業に。2005年のデビュー作『散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道』で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。同書は米、英、仏、伊など世界8か国で翻訳出版されている。著書に『昭和二十年夏、僕は兵士だった』、『昭和の遺書 55人の魂の記録』、『百年の手紙 日本人が遺したことば』、『狂うひと 「死の棘」の妻・島尾ミホ』(読売文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞、講談社ノンフィクション賞受賞)などがある。 --このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。

      Amazonより

      <書籍紹介>
      『夏の花』で知られる作家・詩人,原民喜(1905―51).死の想念にとらわれた幼少年期.妻の愛情に包まれて暮らした青年期.被爆を経て孤独の中で作品を紡ぎ,年少の友人・遠藤周作が「何てきれいなんだ」と表した,その死――.生き難さを抱え,傷ついてもなお純粋さをつらぬいた稀有な生涯を,梯久美子が満を持して書き下ろす,傑作評伝.※(以下,新刊案内2018年7月6頁掲載の引用文)「私の文学が今後どのやうに変貌してゆくにしろ,私の自我像に題する言葉は,/死と愛と孤独/恐らくこの三つの言葉になるだらう.」(原民喜「死と愛と孤独」一九四九年)

      Amazonより
       

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